新しいDALI初心者学習セットのデバイスとして、SKYDANCE社製のDALI 4 Push Button Dimmer DA-4Sを検証しています。
今まではDALIのグループごとにシーンや調光ができるスイッチを使っていましたが、このタイプのPushButtonインターフェースは、照明制御を学習する上で学ぶポイントが多く、とてもよさげだとおもっています。
ということで、このデバイスの検証と紹介をしていきます。
DALI 4 Push Button Dimmer DA-4Sとは?
DA-4Sは、DALI2認証を取得した4ボタンスイッチ用インターフェースです。個別のシーン呼び出し、調光操作、グループ制御などを切り替えて使用することができるデバイスです。

接続

接続はドライコンタクト4つのボタンとこのデバイスをつなぎ、DALI BUS LINEに接続します。
接点スイッチについては下記のようなものと組み合わせます。(いずれも、弊社にて取り扱いあります)



ボタンのアイコンや文字印刷なども可能です。
Unicast Mode

スイッチXが0~6、スイッチYが0~9のときUNICAST MODEとなり、その時、DALIの個別アドレスはX×10+Yとなる。
例1)X:0, Y:0 のときDALIの個別アドレスは0,1,2,3
例2)X:6,Y:3のときDALIの個別アドレスは63,0,1,2
Unicast Modeのときは対応するボタンに対してShortPressのときにDAPで0、もしくは前回調光したときの値。
LongPressは、UPもしくはDOWN。ボタンから手を離したときにQUERY ACTUAL LEVELを送り、この値をスイッチが覚えている様子。

↑ DALI Monitorの信号
Group Mode

スイッチXが7,Yが0~Fの時、Group Modeとなります。
Unicast Modeと同じく、DAPで0と前回値を対象のグループに送るのですが、最初に下記のように全個別アドレスにQUERY GROUPSを送り、各アドレスがどこのGroupに所属しているかを調べています。

全アドレスにQUERYをかけた後は

このようにUnicast Modeと同じ動作をGroupに対して行います。
Scene Mode

スイッチXが8,Yが0~FのときSceneModeになりYで設定した値が先頭のシーン番号になります。

ボタンをShortPressでBroadcast ALLでGO TO SCENEコマンドをおくり、ボタン長押しでBroadcast ALLにDAP0(OFF)を送ります。
Boradcast Mode

スイッチXが9,Yが0~FのときにBroadcast Modeとなり、ShortPressでON/OFFと長押しで調光になります。

まとめ
従来、DALIスイッチは前回消灯したときの明るさなどを記憶することができず、単純なON/OFFと調光だったのですが、新しいデバイスだと前回の明るさを覚えるというような機能もありました。
ただ、実際の運用でどこまで使いやすいかは、もうちょっと検証する必要がありそうです。