弊社ではMilesight社のLoRaWANのセンサーの販売を行っておりますが、同社が見える化サービスのMilesight IoT Cloudを提供しておりますので、その機能や使い方をご紹介いたします。

Milesight IoT Cloudとは
Milesight IoT Cloud は、LoRaWAN® センサーやゲートウェイを簡単にクラウド接続できるプラットフォームです。
直感的なダッシュボードでデータを可視化し、遠隔監視や制御が可能です。アラートやレポート、共有機能も備え、デバイス管理を効率化します。セキュアで柔軟な IoT 運用を支援し、スマートビルディングや環境モニタリングなど幅広い分野で活用できます。
ダッシュボード

Dashboard は ユーザーが接続されたデバイスの状態やデータを直感的に確認・操作できる画面 です。グラフやチャートなどのウィジェットを自由に配置でき、環境データや機器の稼働状況をわかりやすく可視化します。
主な特徴
- データの可視化:温度、湿度、CO₂濃度、電力使用量などをリアルタイムに表示
- 複数ウィジェット:折れ線グラフ、棒グラフ、ゲージ、数値表示などを選択可能
- カスタマイズ可能:用途に応じて独自のダッシュボードを作成
- 共有機能:複数のダッシュボードを作成し、他のユーザーや関係者と共有可能
- 複数画面管理:管理者は複数のデバイスやシステムを一括で俯瞰
メリット
- 複雑なログや生データを読む必要なく、視覚的に理解できる
- 現場の稼働状況をリアルタイムに把握でき、異常や変化に素早く対応可能
- チーム内や顧客向けに「見える化」したレポートを簡単に提供できる
デバイス管理

Device Management は、クラウドに接続されたすべての LoRaWAN® ノード(センサーやコントローラー)の状態を一元管理できる機能です。
各デバイスの接続状況や通信状態をリアルタイムで監視し、必要に応じてアラートや設定変更を行うことができます。
主な機能
- リアルタイム監視
デバイスの信号状態や稼働状況を即座に確認可能。 - データ参照・ダウンロード
センサーから取得したデータをクラウド上でグラフ表示し、必要に応じてダウンロード。 - しきい値アラーム設定
温度や湿度、電圧などが設定範囲を超えた場合にアラート通知。 - 接続状態の把握
デバイスが「オンライン/オフライン」かどうかを確認でき、異常時の迅速な対応をサポート。
メリット
- 現場に行かずにクラウドから状況確認 → 運用コスト削減
- しきい値超過をアラートで通知 → 異常を早期発見
- データ履歴の可視化 → 傾向分析や改善に活用
MAP機能

Map は、クラウドに接続されたデバイスの 位置情報を地図上で可視化する機能 です。デバイスの配置や稼働状況を地理的に把握できるため、現場に行かなくても全体像を把握できます。
主な機能
- 位置情報の表示
- デバイスの住所、緯度・経度を地図上に表示
- 位置情報はユーザーが手動で更新可能
- 状態の確認
- 各デバイスが「オンライン」「オフライン」「アラーム中」などの状態で表示される
- デプロイ状況の把握
- 複数拠点に設置したセンサーの配置を直感的に把握
メリット
- 直感的に現場の状況を把握できる
- 設置場所ごとの 異常発生ポイントを迅速に特定できる
- 拠点管理や設備管理の効率化に役立つ
トリガー

Trigger は、ユーザーが設定した条件に基づいて 自動でアクションを実行する仕組み です。
センサーから取得したデータや時間を条件にして、通知・アラーム・制御動作などを自動化できます。
🔑 主な機能
- 条件の設定
- 「時間」を条件にする(例:毎日9時にチェック)
- 「値」を条件にする(例:温度 > 30℃ になったら)
- アクションの設定
- 「アラーム通知」:メールやアプリ通知を送信
- 「トリガー実行」:他の動作を呼び出す
- 複数条件・複数アクション対応
- AND/OR の組み合わせで柔軟にルール作成
- 条件に応じて複数のアクションを同時実行
🎯 メリット
- 予防的な監視が可能:異常が起きる前に通知を受け取れる
- 自動化で運用効率アップ:人が常時監視する必要がなくなる
- 柔軟な設定により、様々な業務シナリオ(設備監視、防災、環境管理など)に対応
レポート

Reports は、接続されたデバイスのデータを 日次・週次・月次で集計・出力できる機能 です。
管理者は簡単にデバイスの稼働状況や環境データの傾向を確認し、必要に応じて他者と共有できます。
主な機能
- データの確認・エクスポート
- 選択したデバイスのデータを日・週・月単位で集計
- CSVやPDFなどの形式で出力可能
- 共有機能
- 作成したレポートを関係者へ送付・共有
- 定期的なレポート配信も可能
- 直感的な分析
- 時系列での変化やトレンドを確認
- デバイスのパフォーマンスを評価
メリット
- データを 自動で整理・見える化 できる
- 定期レポートを共有することで チーム内や顧客との情報連携が容易
- 蓄積データの傾向把握により 予防保全や改善策立案に活用
イベントセンター

Event Center は、デバイスで発生した アラームやトリガー、レポートの履歴を一元管理できる機能 です。
リアルタイムで発生状況を把握し、過去ログを参照することでトラブルシューティングや監査に役立ちます。
🔑 主な機能
- リアルタイム監視
- 接続デバイスの状態を即座に確認可能
- アラームや異常の発生をすぐに把握
- 履歴管理・エクスポート
- アラーム報告、トリガーログ、レポート履歴を保存
- 今日・昨日・先週など期間別に確認可能
- データをエクスポートして外部で分析可能
- テーマ別フィルタリング
- デバイス名
- シリアル番号
- コマンドタイトル などで絞り込み
🎯 メリット
- 異常発生を リアルタイムに検知・記録
- 過去データの検索で 原因分析や傾向把握が容易
- 監査ログとして活用でき、信頼性・透明性を向上
シェアリングセンター

Sharing Center は、ユーザー間でデバイスやダッシュボードの共有、所有権の移転、通知の受け渡しなどを行える機能です。
チームや顧客と柔軟に情報を共有できるため、協業や運用管理がスムーズになります。
主な機能
- ユーザー追加・共同利用
- 他のユーザーを招待して共同でデバイスを管理可能
- 共有履歴の追跡
- 誰と何を共有したかを記録して確認可能
- 所有権の移転
- デバイスのオーナーを別のアカウントに切り替え可能
- リアルタイム通知
- 共有や権限変更の際に即時通知
- アカウントなしでも確認可能
- 最終ユーザー(エンドユーザー)は、Milesight IoT Cloud のアカウントがなくても動作確認可能
メリット
- チームや顧客と 柔軟にデバイス・データを共有
- 所有権移転により プロジェクトや契約の切り替えがスムーズ
- 共有・通知の自動化で 運用負担を軽減
アカウント管理

Account Management は、ユーザーが自分のアカウント情報や設定を管理するための機能です。
基本情報の編集から利用状況の確認まで、管理者が効率的にアカウントを運用できるようになっています。
🔑 主な機能
- 基本情報管理
- 名前、連絡先、パスワードなどを変更可能
- 権限・利用状況の確認
- 登録済みのアラーム受信者数
- 設定可能なアラームメール数
- 登録デバイス数
- 作成済みのトリガー数やダッシュボード数
- 直感的な表示
- 残りの利用可能枠を視覚的に確認できる
🎯 メリット
- 管理が簡単:ユーザー自身で素早く設定変更可能
- 利用状況を一目で把握:リソースの残量を明確に確認
- セキュリティ向上:定期的なパスワード変更や権限管理が容易
まとめ
Milesight IoT Cloud は、LoRaWAN® デバイスを簡単かつ安全にクラウド接続できるプラットフォームです。
直感的な Dashboard でデータを可視化し、Device Management で状態を一元管理、Map で設置場所を把握できます。さらに、Trigger による自動化、Reports による定期レポート、Event Center による履歴追跡、Sharing Center での共有・協業、Account Management による利用状況管理といった機能が揃っています。
これらを通じて、ユーザーは IoTデータの収集・監視・分析・共有をワンストップで実現 でき、スマートビルディングや環境モニタリングなど幅広い分野で効率的かつ柔軟な運用が可能になります
このMilesight IoT Cloudに興味をいただけましたら、気軽にお問合せください。