説明
DMXプロトコル対応照明器具を無線で制御するワイヤレスDMX製品
CRMX ワイヤレスDMXは、送信機のローカルポート(ユーロブロックグリーン)にDMX512信号を入力する、またはイーサネットポートに、Artnet, sACNなどのイーサネットベースのDMX伝送プロトコルを入力することで、1系統(1ユニバース 512ch )のDMXデータを離れた位置にある受信機に電波で送信することができます。
送信機に対し、受信機は1対nの関係にあり、電波を受信できる範囲にある受信機はすべて1つの送信機からのデータを受信します。使用するチャンネルを増やす場合は、送信機を追加し、受信機との接続を新しい送信機につなぐことで、任意の受信機を別の送信機からのデータを受信するように設定できます。
CRMXの大きな特徴は、2.4GHzのISMバンドを使用するにも関わらず、他のワイヤレス装置からの影響を受けることなく、また逆に与えることなく安定した通信を実現する “Cognitive Coexistence “という独自のアルゴリズムを組み込んだ周波数ホッピングを使用することで、過酷な通信環境において、確実な通信を実現することにあります。また、電波を受信する装置はすべて均一なレイテンシー(5ms)でデータを出力するため、照明器具はほぼ同期した運転が可能になります。
エンクロージャー内には、ワイヤレスユニットがマウントされており、プラスチックのケースを開けると、右の写真のとおり、内部のターミナルブロックにアクセスができます。
■ワイヤレス制御の効果
ワイヤレスDMX製品、CRMX Outdoorは、既存の照明設備をLED等に変更した際に、制御のためのケーブル敷設を不要とし、照明設備の更新工事を簡素化するとともに、工事の負担を軽減し、完全な照明制御を実現します。
照明が設置される場所は、常にケーブル敷設が容易とは限りません。ライトアップが必要な重要文化財などの建築物や、橋のライトアップなど、ケーブル敷設が困難でありながら、美しい照明が求められるケースなど、ワイヤレスは照明の可能性を広げ、これまで諦めていた場所にも完全に制御された照明効果を与えることができます。そしてその工事は照明の電源だけでよく、通信線の施工は不要です。
■仕様一覧
サポートプロトコル
・USITT DMX512, DMX512(1990) & DMX512-A
・RDM ANSI E1.20
・Streaming ACN (Draft and Final)
・ArtNet I, II & 3
・Pathport
・Strand ShowNet
・ETCNet 2 & 3
■電源
・電源入力:85-264VAC / 47-70Hz / 10W
・Overvoltage and ESD protected power input
・PoE. Power over Ethernet
■サイズ
・Enclosure:IP67 vandal proof housing
・寸法(W x H x D): 201 x 244 x 78 mm
・重さ 2kg
■ワイヤレス機能
・オペレーション周波数帯域: 2402-2480 MHz
・Output power levels: 100mW(20dBm), 50mW(17dBm), 10mW(10dBm)
■接続
・DMX: ターミナルストリップ(Phoenix® MSTB 2,5)
・アンテナ: N female
・AC電源: 10 AWG ターミナルブロック(Phoenix®)