説明
IPSBA01KNXデバイスは、合計電流640mAのKNX電源と補助出力を統合し、IPインターフェースを備えています。これにより、KNX設置を迅速かつ効率的に実施できます。バス出力と補助出力の電圧は共に29V DCです。
IPアドレスは、DHCPサーバーを通じて取得するか、ETS®を通じて手動で設定することができます。
IPインターフェース付きKNX電源MQTTsは、KNXnet/IP仕様に従って動作し、最大5つの異なるIPアドレスを割り当てることができます。このデバイスは、独自のアプリケーションプログラムを持つKNXバスノードでもあり、ETS®で設定してKNX Data Secureプロトコルを使用して通信することができます。
また、MQTTプロトコルをクライアントモードで統合し、サーバーの最大160オブジェクトのPublixとSubscribeを管理することができます。ETSで特定のパラメータを有効にすると、TLSを備えたMQTTバージョンが利用可能となり、証明書（サーバーおよびデバイス）に基づく相互認証と暗号化を特徴とします。
ETSの「BUSライン上の他の電源」パラメータを有効にすることで、最小200メートルの間隔を空けて同じバスライン上に2台のデバイスを設置することが可能です。
さらに、48の論理ブロックが利用可能で、論理演算や閾値演算、または代数的および条件付き演算子を用いた複雑な式を実装することができます。温度と湿度の比例制御や露点計算など、事前定義されたアルゴリズムを使用することが可能です。
このデバイスは、「Virtual Holder Logic」も統合しており、適用分野はホテルの部屋です。ドアに取り付けられた磁気センサーがデジタル入力に接続され、正確な存在情報を管理します。存在検出ソリューションは、専用センサーを1つまたは複数使用して部屋内の人の存在を推定することができます。また、予期しない存在を検出し、さまざまな行動を区別することができます。
また、「OnLine-OffLine」と呼ばれる制御ロジックが実装されており、電源に接続されたサブネットのKNX TPデバイス（最大128）が「オンライン」で動作しているかどうかをチェックし、いずれかが「オフライン」状態になった場合にバックボーンに警告します。
