DX(デジタルトランスフォーメーション)を初めて聞いた照明制御初心者の主婦が、DALI KNX EnOcean照明制御チャンネル内のAI・IoT時代の設備制御にKNXを強くすすめる理由の動画を見ました。
これは2020年11月2日に開催された日本KNX協会主催のウェビナーにて発表させていただいた動画です。
人感センサーのように人工知能が使われる時代がやってきます。
AIやIoTといった新しい技術を設備制御に導入する際、プロプライエタリとオープンなシステムを比較すると、進化のスピードと多様な用途への適応性で、KNXのようなオープンなシステムがおすすめであることをお話ししています。
この動画を見た感想をお話しします!
AI・IoT時代がやってくるそうだ
AIとかIoTとか知っている気になっていたので、きちんと調べてみよう。
AIとは
「AI」とは「人工知能」のこと。
artificial intelligence(アーティフィシャルインテリジェンス)の略です。
AIにはさまざまな定義があるのだそう。
なんとなくわかっているような気がしているのは、しっかりとした定義がないからなのかもしれないですね。
【最新版】私達の身の回りで使われているAI|株式会社アクティブコアのページでは国内の主な研究者13名のAIの定義を知ることができます。
おおよそ「人の知的な振る舞いを人工的にさせることができること」なのだと思えばいいのでしょうか。
さらに調べると人工知能(AI)が登場・活躍するSF映画10選 リアルな近未来描写に注目!ロボットプラザ公式サイトというページが見つかりました。
「知的」だけなら知識をどんどん溜め込んで、その知識の蓄積を分析、活用して行動を起こすのだろうと思うけれど、どうもこのような映画の中では、「感情」がテーマになっているものも多いのではないかと。
「知的な振る舞い」の「振る舞い」というのは、あえて単なる「行動」としない「”気持ち、感情があらわれた”行動」ができるものと定義しているような気がしました。
でも、こんなロボットみたいな人が存在するなんてもっと未来のことだろうと思っていたのですが、難しくAIを考えたから気づかなかったんです。
AIってすでに私たちの生活にはなくてはならないものなっていたのですね。
【AI事例24選】産業別にAIの活用事例をまとめました|AINOWでは、メルカリのAI出品やスシローの需要予測などもAIで行なっていると紹介されています。
Netflixを見ていて
「どうしてちゃんと見たくなるようなドラマを勧めてくるんだろう? 私の何を知っているの!」
と思ったことはしょっちゅう。
ある日、クレジットカード会社から電話が来て、あなたのカードが海外の〇〇で利用されていたが、心当たりありますか?と聞かれたり。
そいういのも全部AIだったんだ!
私を直接知っているわけではないけど、私が行なった行動を取る人はどのように行動するか、というのが分析されちゃっているということなのね。
もう、便利だと思うこともないような当たり前のことなんかは、しっかりAIが導入されていて、AIなしではいられなくなっているのでしょう。
IoTとは
「IoT」とは「モノのインターネット」
Internet of Thingsの略です。
モノをインターネットでつないで、さらに便利に使うこと。
今更聞けない「IoT」とは何?わかりやすく事例を元に説明します|株式会社クロス・コミュニケーションに詳しく書かれています。
「OK、Google 電気を点けて」というのがまさにそれですね。
「スマートハウス」というのはIoTを導入した家のこと。
手元のスマートフォンで、近くにいなくてもスイッチを操作できるのがよく知られるところだけど、電動シャッターやカーテンを開閉することもできたりして、どんどん家での行動が遠隔操作できたり自動化できたりしちゃう。
実は私もセールで安かったからとAmazonのEcho Dotを持っています。
でも、しばらくスピーカーとして使っていただけで、今ではコンセントも抜いてしまいました。
せっかくだからスマートリモコンを買って、家のリモコンを全部スマートフォンで操作できるようにしてみようかな。
これからは人感センサーのように人工知能が使われる時代になる
人がいるいないを検知する人感センサーだけでもとても便利で、家の中の照明もいくつかセンサー付きにしている。
でも、人を検知するセンサーだけではなく、映像を映す監視カメラに人工知能がつながっていると、映像として多くの情報を得ることができ、その情報から人工知能が多くのことを識別、判別できるようになる。
これ、監視カメラって言うとなんとなく怖い気がするけど、例えば電車についていたとしたら、混雑している車両は冷房を強めにするとか、サラリーマンよりも女性が多かったら冷房を弱めにするとか、さらに外気温と乗客の服装も見てエアコンの調節をしてくれるとか、できるようになるのかな。
怪しい動きをしている人(スリや痴漢の行動パターンみたいなのがあったりしたらそれを参考にして)をマークして、逃走先までわかるようになったり、なんてこともできるかしら。
施設の入構や会社のタイムカードも顔パスになって、必要なところの照明も施錠も、機器の電源も自分の顔が通ったことを認識して連動して作動するようになるでしょう。
家の鍵もいらなくなり、家に入ると電気で制御されたモノたちがプログラム通りにスイッチオンに。
車の鍵もいらなくなり、自動運転をしてくれるのが当たり前になるのも、さほど先のことではないでしょう。
オープン vs プロプライエタリ
説明はなんとなわかるような気がしています。
私はウェブサイトを作ることがあるのですが、今回サイトコンテンツを管理するシステムCMSもオープンソース型とプロプライエタリ型があるのだと知りました。
オープンソース型はソースコードが一般に公開されているもの、よく知られているWordPressがそれ。
それに対してWixやJimdoなどがプロプライエタリ型。
と知ると、違いがなんとなくわかりました。
WixやJimdoはお金を払うけど、サイト作成がしやすく、操作も簡単にできます。
WordPressは無料だけどある程度の知識がないと利用できません。
その代わりWordPressを使えるようになれば、機能やデザインでの柔軟性が増します。
多くのプラグインも提供されていて、思い描いているようなサイトが作れるでしょう。
(プラグインが提供されるのもオープンソース型だからできること)
とりあえずサイトを作りたい!と思ってWixやJimdoを検討したのですが、どうも痒いところまで手が届かない感じがしていました。
よく「互換性」と言われるのがそれなのかしら。
「互換性がある」のはオープンソース型を利用しているもので、「互換性がない」と言われるのはプロプライエタリ型という感じで捉えていいのかな?
なんとなく日本って柔軟性のなさを感じる。
例えば携帯電話会社。
最近はSIMフリーになったけど、SIMカードで縛り付けられていたと思うの。
独占するよりも、多くのものとつながるようにすることで、かえって売れることになるのではないかと。
簡単に情報が入手できる今では、独占し続けることは難しいのでは?
大きな心を持って、みんなでシェアしあう方が、結果的にはずっと利益が大きくなるんじゃないかと思います。
KNXでいろんな機器同士が繋がり合える。
機器それぞれが「KNX」っていう形の端子を持っていて、KNX同士なら繋げられるっていう感じかな?
スマートフォンの端子が違っていて、同じケーブルを使えない、とか、ブロック(子どもが遊ぶやつ)も違うメーカーだと凹凸が合わなくてくっつけられない、みたいな。
そんなイメージです。
今のうちにKNXをやっておくということ
気づけばAIってものすごい勢いで私たちの生活の中に入り込んでいて、IoTとセットになってとても便利になってきていますね。
ちょっと憧れの生活ができそうです。
例えば、私が新しく建てる家をスマートハウス化したいとします。
「アレ」がしたい、と言った時に、その「アレ」をするインプット機器もしくはアウトプット機器がないとか、互換性がないとかってなったら、「アレ」は導入できない。
でも、インプット、アウトプット、インターフェースの機器が全てKNXで製品化されていれば、すんなり導入できる。
設備会社さんもKNXを扱うことができれば、柔軟にお客さんの希望に応えることができるでしょう。
AIがどんどん進化していく今の勢いでは、プロプライエタリの機器は需要に追いつかなくなるのではないかと思います。
オープンソース型であれば、動画の中で言っている「こういうことができないかなと思っていると、世界の誰かも同じようなことを考えているので、どこかのメーカーが製品を作っていたり」して、それを自分が互換性を気にせずに導入できる。
これからの技術の進歩に十分ついていける、ものすごく大きなメリットなのだと思いました。
私がスマートハウス化するときにはKNXをやっている設備業者さんにお願いしたい!
今は贅沢な機能だと思っても、ほんの数年後にはポピュラーになるかもしれないでしょ。
実際に我が家の玄関ドアはスマートロックにしたくてもできない仕様でした。
20年前には想像もできないことだったので仕方がないのですが、スマートロックにできたらどんなによかったかと。
これからはこの20年間とは比較もできない、ものすごい速さで進化していくでしょう。
これから入ってくるであろうAIやIoTを難なく扱える設備業者さんが、いずれ求められていくのではないでしょうか。
一般家庭を想定してもそう思うのですから、オフィスや工場などの大きな規模の設備制御を見据えると、KNXをやることで先行者になり得るのだと、この動画にとても納得しました。
みなさん、「これからはKNX」ですってよ!