弊社、スマートライト株式会社では監視カメラについて皆様からのご相談に応じております。
近年では監視カメラの性能はどんどんアップしていると同時に安価なものも増えてきており、お客様の用途や予算、必要な機能に応じて選ぶことができます。
そこで今回は歯科医院、クリニック(入院設備のない診療所・医院)、動物病院、調剤薬局など医療関連機関の監視カメラついて考えてみます。
医療機関は命に関わる場所。
クリニックの安全を守るだけではなく、患者さんの安全も守られることになるでしょう。
「監視カメラ」と「防犯カメラ」の違いについてですが、「動画を映す」カメラの性能としては同じです。
監視カメラは(悪事が起こらないように)見張るためのカメラ。
防犯カメラは犯罪が起こりやすいところに設置する監視用のカメラ。
ウィキペディアの「監視カメラ」のページには
何らかの目的で何らかの対象を監視するためのビデオカメラである。主に人間を監視し、犯罪の抑止などの効果を求めて設置されるものは防犯カメラ
と記載されているため、ここでは防犯用途のカメラも含めて「監視カメラ」と表していきます。
医療機関で監視カメラが必要と思われるシーン
施設外
- 無断駐車・長時間駐車
通院以外の駐車や診察が終わった後も長時間車を停めたままにされると、患者さんが駐車できず困らせてしまうことも。
体調の悪い患者さんにはストレスにつながります。
駅の近くや商業施設の近くの場合、ついでの用事などで長時間停められるケースが見受けられます。 - 駐車場内(院外)でのトラブル(他の車や人、建物や設備等との接触)
車などでの来院の際に駐車場内で人や物に接触する。
特に駐車や来院時の順番などによる患者さん同士のトラブルの場合は医院や薬局側が仲裁に入ることも。 - 来院者以外の侵入
医療機器や事務機器、金銭だけでなく、個人情報や薬剤などの盗難目的の夜間の侵入者に対しての対策。
患者さんが出入りする入口だけではなく、職員通用口は感染症が疑われる患者さんに利用してもらう出入り口など人目につきにくい出入り口もある場合は特に注意が必要です。
施設内
- 受付でのトラブルとスタッフの対応の記録
受付対応が円滑に行われているか。
金銭の授受や保険証などの提示の際のトラブルが起きやすいです。
「やった」「やってない」と押し問答にならないよう、記録が残っていると良いでしょう。
対応の不手際があった場合や、モンスターペイシェントやクレーマーなどの対応の対策にもなります。
夜間などの金銭や個人情報の盗難に対しての効果もあります。
入口や待合室まで映るようにすると、人の出入りや待合室の人の様子もわかります。 - 診察・治療時のトラブルと医師やスタッフの対応の記録
診察や治療が円滑に行われているかどうか。
トラブルがあったときには記録として確認することができます。
スタッフ不在時や夜間などの機器や薬剤の盗難に対しての効果もあります。
診察室、処置室、検査室、薬品庫など、必要とする箇所は多くあります。 - 体調急変者を見つける
廊下などで体調が悪くなった患者さん、助けを求めている患者さんがいないかどうか。 - 更衣室や控室などの防犯
本来なら部外者が立ち入らない場所の入り口に設置して監視。 - スタッフのスキルチェック
通常時の対応、トラブル時の対応などの記録からスタッフのスキルチェックに役立ちます。
医療機関に監視カメラを設置することで期待できること
屋外カメラ
- 車、オートバイ、自転車、人、それぞれの動き
- 人の顔
- 車の車種、ナンバー
- 駐車場の状況(駐車台数)
- 出入りした時間
- 天候
屋内カメラ
- 人の動き
- 人の顔
- 混雑状況
- 施設内の様子
- 滞在時間
医療機関の監視カメラ設置の問題点
トラブル抑止の目的でカメラを設置するには、カメラは目立つ方が良いのですが、威圧的に感じるようでは監視されている不安を抱きかねません。
また、監視カメラによるプライバシーの侵害に敏感になる患者さんもいるでしょう。
しかしカメラの設置は犯罪につながるトラブルだけでなく、不審者の侵入をなくすこと、正しい対応をしてもらえたかどうかの疑いを持っているときには証拠にもなること、という点では患者さん側にもメリットがあるでしょう。
監視カメラが設置されている掲示などがあると、患者さんにとって「監視」ではなく施設全体の「防犯」のためであると認識してもらえて安心感につながるでしょう。
医療機関でのトラブル・情報漏洩・犯罪対策に監視カメラで遠隔操作
監視カメラの映像は離れたところでもスマートフォンなどで見ることができます。
受付、事務室、控室など施設内で映像を映し出してスタッフが確認できるようにしておくことや、夜間や休みの日には院長や経営者の自宅や手元で確認することが可能です。
異常があった場合には、離れた場所からでも照明を消す、フラッシュライトを点ける、警告音を鳴らす、など犯罪を抑止するアクションを起こすことができます。
患者さんの目線で利用しやすい施設にする
- 駐車場の出入りは円滑にできるか? 台数は足りているか?
- 待合室の混雑状況は? 待ち時間に不快な思いをしていないか?
- 受付、診察、治療、会計など、一連の流れはスムーズにできているか?
- スタッフの対応は良いか?
- 患者さんが利用する設備は使いやすいか?
など、監視カメラの設置によって、患者さんが利用しやすいクリニック、薬局にするための情報を得ることができます。
待合室の椅子を増やす、配置を変える、手すりをつける、患者さんの動線を変える、など改善することもできるでしょう。
出入り口や受付などのカメラによって、混雑する日や時間を割り出すこともできます。
また、屋外カメラの情報も合わせて、天気などの要因も絡めて、来院者の傾向を知ることができるでしょう。
監視カメラの購入
監視カメラの購入を考えるとき、お客様の予算に応じて大きく3つの選択肢があります。
- 最も安価な【DIY系】
Amazonなどネット通販で購入し自分で設定や設置を行います。 - 機能と価格のバランスが良い【スマートホーム系】
店舗に合わせてプランを提案可能。
電動シャッター、人感センサー、照明との連動などの制御が可能。 - プロ用【監視カメラ専門メーカー系】
魚眼レンズ式やステンレス製など様々な監視カメラから、高性能なAI機能を備えたものまでお客様のご要望に広く対応。
場所に合わせたカメラの選定、設置から工事まで依頼することができます。
以上3種類から、設置場所、予算、用途に合わせて検討されると良いでしょう。
耳鼻科クリニックでネブライザー処置中に処置室で一人きりになるケースが多々ありました。
処置室には色々な機器や器具、薬品があり、ちょっと手を伸ばせば触れてしまう状況。
故意ではなくても、何か起こしてしまいそうになります。
もし悪事を考えている人だったら、安易に手を出せそうな気がしてしまいます……。
これら医療機関では、患者さんの個人情報が扱われています。
また、医療機器、事務機器、金銭だけではなく、薬剤の盗難にも注意が必要です。
診療時間中には患者さんの動きや、スタッフの対応なども記録に残ると、後で助けられるケースもあるでしょう。
不調がある状態で行く場所です。
患者さんに不快感を持たれないように、監視カメラが役に立つこともあります。
一般的な店舗の監視カメラとは異なる必要性が多く、さまざまやシーンを想定すべき施設です。
歯科医院、クリニック(診療所、医院)、動物病院、調剤薬局に監視カメラの設置をお考えの際には、スマートライト株式会社へご相談ください。