トルコEAE社の金属製KNXスイッチROSAシリーズについて検証してみました。
外観
ROSAは金属製なので写真では伝わりにくいかもしれませんが、見た目と触った感じはかなり高級感があります。
左右に2個、上下に1個、合計6個の状態表示LEDがついています。
プログラミングボタンは背面になります。
大きさは縦横85mm、厚さ約20mmで取付にはヨーロピアンタイプのスイッチボックスを使います。
スイッチボックス ヨーロピアンタイプ – スマートライト株式会社
ETSの設定
ETSではCatalogで”eae rosa”と検索すると4つほど表示されます。このスイッチはThermostatがついていないタイプなので、その中でも最新バージョンの上から2段目を選択。
Parametersの画面です。
まずはこのスイッチのSwitchConfigurationをおこないます。
ROSAスイッチはこのようなラインナップになっています。
なので手元にあるスイッチは”4 Rocker / 8Button”だと思われます。
また、スイッチにセンサーがはいっているかどうかについては、このスイッチの型番がINT-RMS2-0100B0なのでセンサーなしのタイプでした。センサーありだとRMST2という型番になる。
まずはこの状態でETSで書き込みしてみます。
しかし、Firmware version mismatchというエラーが発生。
カタログからVersion1をダウンロード
一度、Deviceを削除してから再度カタログでVersion1.0のデバイスをダウンロードします。
Rocker Countを4にしてダウンロードして今度は無事にダウンロードできました。
ETSの設定 Parameters
まずはRocker1の設定。
1ペアとして操作するモードと、別々で動作するモードを選択可能。
FunctionはSwitch、Switch And Dim、Shutter、Value Operationと基本的な機能です。
Switchを選ぶと、On/Offのボタン割り当ての選択。ちなみに、2 push buttonにすればToggleも選べます。
Function Of LEDでStatus Indicationを選べばStatusLEDのグループオブジェクトが表示されます。
その場合には、Separate Comm ObjectをEnableにする必要があります。
このようにTelegr.switchとStatusCommObjというグループオブジェクトが表示されました。
他の機器もつなげてみる
スイッチだけだとわかりずらいので、Theben KNX-DALI Gateway S128とSunricher社のDT8 DALIコンバーター SR-2309Pro-5Cに調色LEDを2本とりつけたものを接続しました。
これで、2本のランプをそれぞれスイッチからOn/Offして状態をスイッチのLEDランプに表示させるようにプログラムします。
Theben KNX-DALI Gateway S128の設定
ちなみに、Theben KNX-DALI Gateway S128の設定については下記記事を参照ください。また、ECAというアプリを使うにはETS Lite以上のライセンスが必要です。
Theben DALI-Gateway S128 KNX Item no 4940302の検証 – スマートライト株式会社
まずはCommisioningからNewInstallationでアドレッシングを行います。2つのDT8調色デバイスが見つかりました。
ECG No.1と2に割り当ててDownload。
ちなみに、DT8の調色操作はGroupでないとできないのですが、今回はOn/OffとStatusだけ使えればよいのでこのままいきます。
GroupObjectにECG1のOn/OffとStatusがあるのが確認できたので、GroupAddressを作りましょう。
GroupAddressを作成しGroupObjectをリンクする
ECG1/2のOn/OffとStatusのGroupAddressを作成。
ROSAスイッチとKNX-DALI GatewayのGroupObjectをリンクしてダウンロード。
動作検証
動作検証したところ、ECG1のOn/Offは動作しますが、ECG2は動作しません。
Rocker Countを2に修正して再度検証。
今度はちゃんと動作しました。
ただし、
1.StatusLEDは白色のみ
2.上下のStatusLEDを消す方法がない
という問題があります。
1についてはスイッチの表記(Engraving)があればよいのですが、無い場合は点灯しているのか消灯しているかはわかりずらいですね。
まとめ
以上、EAE社のKNXスイッチROSAについて検証しました。
今回は単純なOn/Offだったのですが、Valueを使ってシーン制御もできるかどうかを引き続き試してみたいとおもいます。