最近、消費電力量を見える化するアプリケーションを作成しており、EnOceanを採用したバッテーリーレス/ワイヤレスの電流センサーが、株式会社株式会社ユー・アール・ディーさんから発売されていたので早速購入して検証してみました。
バッテリーレスワイヤレス電流センサー
購入したのは次の2つのデバイス。
1つ目は「ワイヤレス電流センサ 3ch 無線部:CWD-3-1」
2つ目は「ワイヤレス電流センサ 3ch CT部:CTT-10-CLS-WLS50」
公式サイトの動画を見ながら、検証してきます。
接続
公式サイトで紹介されていたようなコンセントの延長ケーブルを自作して、そこにクランプを取り付けました。向きなどは気にしなくてよいようです。
電流値が低い場合は、ケーブルを2重巻にすると2倍の電流値が計測されるとのこと。
DolphinViewを使った信号の確認
EnOceanのデータを確認するにはDolphinViewを利用します。
ソフトは無料ですが登録が必要になります。
こちらがDolphinViewの画面です。
PCにEnOceanレシーバーのUSB400Jを取り付けると
左上からUSB400Jが選択し、Connectボタンを押します。
しばらくすると、EnOceanの信号を受信します。うちの事務所はEnOceanデバイスが多いので複数でますが、「ワイヤレス電流センサ 3ch 無線部:CWD-3-1」のModule IDと同じ番号が、電流センサーからのデータです。
RORGがGP_CDのデータが受信データです。
今回、3ch目にクランプを接続しているので、7から8桁目のデータになります。
データは 0D3なのでこれを10進数に変換すると、211。
電流値を出すには、 211*400/4095 = 20.61A
DolphinViewにも20.61Aと表示。
実はこれ、クランプのケーブルを2重巻にしていたのでそれを解除して普通の電流値を再度測定してみる。
不可は電気ポット。
100V 1300Wなので 13Aぐらい流れるはず。
値は07Fなので10進数に変換すると127。
127*400/4095 = 12.4A と、おおよそ13Aに近い数字。
こちらがDolphinViewに表示された電流値です。
まとめ
以上、株式会社ユー・アール・ディーさんのEnOceanを使ったバッテリーレスワイヤレス電流センサーの検証を行いました。
今後、電力量の見える化をする際のデバイスのひとつとして考えていきたいと思います。