TP-LinkのVIGI C540S(監視カメラ)の映像をRTSPでBrightSignに送り表示してみた

はじめに

今回はTP-Linkの監視カメラを使用しまして、カメラで映している映像をRTSPでBrightSignに送りモニターに出力させるというのをやってみました。RTSPの設定さえしっかり出来ていれば、結構簡単に表示させることができましたので、その内容についてまとめます。

TP-LinkのVIGI C540Sの初期設定

初期設定については、下記記事を参考にしてみてください。

初期設定の際に日本語で表示させる設定がありましたので、日本語の画面のまま解説していきます。

固定IPを設定する場合は、設定から左メニューのネットワーク設定->接続->IPv4モードの項目から「静的IP」を選択して「192.168.1.XXX」の他のデバイスと被らないようなIPアドレスを入力します。今回は「192.168.1.102」というように設定をしてみました。変更したら保存して、変更後のIPアドレスにアクセスし直して、再度ログインしてください。

もし、上手く接続できなかった場合は、TP-Linkの公式アプリから接続を試してみて、工場出荷時の状態に初期化して再起動をかけてみてください。

RTSPの設定

上記画像はリセット後の初期設定のままとなりますが、RTSPを使用する場合、「ネットワーク設定->ポート」こちらのRTSPのポート番号を554に設定する必要があります。RPSPの項目に554と入力されているか確認してみてください。

次にストリームの設定を使用するBrightSignに適合したエンコーディング設定と解像度などを設定していきます。使用するBrightSignは「LS425」(HDまで対応)なので、1920*1080までの解像度を選択します。

非対応の解像度の設定を選択してしまうと、真っ黒な画面のまま何も出力されないという事態に陥りやすいので、まずは1920*1080を設定してみてください。内容を変更したら設定を保存して抜けます。

BrightAuthorでBrightSignの設定

BrightAuthor 5.0のアプリケーションを使用して新規プロジェクトファイルを用意します。

新規プロジェクトを作成し、各項目を画像のように選択してください。BrightSignのモデルは「LS425」を選択、コネクタタイプは「HDMI」、画面の解像度は「1920x1080x60p」、モニタの向きは「横長」です。

とりあえずカメラの映像さえ映せればいいという考えであれば、テンプレートは「全画面」を選択して次に進みます。

左メニューのメディアライブラリから「ビデオストリーム」を選択します。そのまま、右側のプレイリストにドラッグアンドドロップして、ビデオストリームをプレイリストに追加します。

追加すると、ストリームURLなどを設定する必要があるので下記を参考に設定してみてください。

ストリームURL rtsp://user_id:password@192.168.1.XXX:554/stream1

user_idとpasswordの内容はTP-Linkのカメラにログインする際のものを入力してください。

プレイリストに追加できたら上部に見える「書き出し」タブに移動してください。作成したプレイリストを有効化するためにはプロジェクトを保存する必要があるので、指示に従い保存します。

作例したプレイリストをmicroSDに保存する必要があるので、パブリッシュ先にデータを書き込むmicroSDのパスを指定してください。パスを指定したら「書き出し」をクリックして、書き込みを実行します。

(事務所が散らかっていたので映せそうな範囲だけ・・・)

書き込みが完了したら、microSDをBrightSignに挿入して電源を入れてみてください。うまく設定ができていたら、RTSP送られてくるカメラの映像がBrightSignのHDMIポートに接続されているモニター側に出力されているはずです。

もし上手くできなかったということであれば、各種項目の設定について見直してみてください。特にストリームURLのidとpasswordの内容や、監視カメラとBrightSign側の解像度の設定などをよく確認してみてください。

まとめ

両デバイスの基本設定のみで結構簡単に監視カメラの映像をBrightSignで出力するということができました。RTSPのストリームURLの設定さえしっかりと出来ていれば、TouchDesignerなどの他のツールでも応用可能です。

ネットワークを通してリアルタイムに映像を出力し続けているだけなので、録画などの機能などは一切備わっていません。録画をしたいということであれば、取り込んだ映像をレコーダーに接続するなど別途ひと工夫が必要そうな感じです。

2024年に一時期流行ったアザラシ幼稚園のように遠隔からカメラの映像を確認する(配信する)ということであれば、こちらのようなシステム構成で十分なように思えました。