DALI照明の相談を受けたときにKNXとDALIを組み合わせて提案したこと

つい最近、照明設計をされている方からDALIをつかった照明制御の相談を受けたので、それに対する提案についてご紹介します。

↓ こちらの資料のPDFは下記からダウンロードできます。

DALI照明相談-20230501

相談内容

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相談内容は下記のようなものでした。

  • とある施設のプロジェクト
  • 海外のデザイナーが設計
  • 照明はDALIで制御、器具は300台ぐらい
  • 施設内の照明を壁スイッチからシーン切替したい
  • 回路分けや詳細は決まっていない

というものでした。

海外デザイナーが設計している案件の流れでDALIというのはよくありますよね。
あと、いろいろ相談しようにも、詳細が決まっていないので、後から追加の要望がでてくることも十分考えられます。

相談者の疑問点

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相談いただいた方はざっくりとこんな疑問点をお持ちでした。

  • どんなコントローラーを使ったらよいのか?
  • 全体的にどんな製品が必要なの?
  • 設置するには場所を用意する必要があるの?
  • 予算はいくらぐらい?

もともとDMXをよくご存知の方だったので、DMXで使われるようなコントローラーに近いものがDALIではどうなのか?といったところや、DALIを使うためには何がひつようなのか?設置するにはスペースがどのぐらい必用なのか?といったところや、後は予算的にどれぐらいかかるのか?といったところを疑問としてお持ちでした。

DALIを採用する場合は、制御システムが必用になり予算も大きくなってしまうのですが、この段階では現場の予算感がわからないことが多く、お客さんのやりたいこととそれに対する具体的なイメージを提供しながら、予算をすり合わせる作業が必用になります。

なので、次のような資料を作成し提出しました。

照明はDALIで制御、器具は300台ぐらい

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相談者からのヒアリングで、照明制御はDALI,器具は300台ぐらいとのことだったので、これはDALIの上に制御システムが必ず必用なパターンで、その理由を図にして説明しました。

DALIは64台までしか制御できません。もしそれ以上の器具を同時に制御する場合は、DALIの上にKNXという制御システムが必用になります。

DMXの1ユニバース(512アドレス)がDALIでいう64台までの1系統というイメージです。DMXの場合は複数ユニバースに対応したコントローラーがありますが、DALIで複数系統を使う場合はその上の制御システムが必用になります。

施設内の照明を壁スイッチからシーン切替したい

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「施設内の照明を壁スイッチからシーン切替したい」という要望から、シーン制御をするためのコントローラーと、そこに信号を送るためのスイッチが必用になります。

KNXとDALIを組み合わせて使う場合は、ETS(イーティーエス)と呼ばれるKNX専用の設定ソフトで照明シーンをつくることができます。なので、そのために別途コントローラーは必用ありません。

また、KNXのスイッチはETSを使うことで、On/Offや調光、シーンの呼び出しなどの機能を設定することができるので、あとは予算やデザイン的なもので選択することができます。

KNXの製品自体は自由度がかなり高く、あとはエンジニアがパソコンからETSという設定ソフトを使って、お客様の求める機能を設定するのがKNXです。

回路分けや詳細は決まっていない

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先程、KNXの製品自体は自由度がかなり高いと話ましたが、実際にはお客様が求める機能を実現するには、司令塔にあたるデバイスが必用になります。それが制御用サーバーです。要はコンピューターです。

この制御用サーバーを組み合わせることで、

  • 照明シーンの設定
  • AIスピーカーとの連携
  • スマートフォン/タブレットからの操作
  • 遠隔地からの状態確認/操作
  • シーンの自動切替
  • 空調、電気錠、その他設備との連動

などが可能になります。

もちろん、「照明シーンの設定」は制御用サーバーがなくてもできるのですが、制御用サーバーがあることでより柔軟性が高い、お客様の求める機能が実施できます。

それ以外にも、最近はお客様自身がAmazonで購入した商品などで新しい技術を経験としてもっているので、そういったことをこのプロジェクトでも導入できるようになります。

どんなコントローラーを使ったらよいのか?

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相談者の方はDMXの経験が多かったので、それに対してコントローラーに該当する機能を説明しました。

KNXの場合は、DMXのような簡易コントローラーに該当するものはなく、それはKNXスイッチ単体、もしくは制御用サーバーの組み合わせで実現することができます。

全体的にどんな製品が必要なの?

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必用な製品としては、

  • 制御用サーバー
  • KNXスイッチ
  • KNX-DALIゲートウェイ
  • KNX制御システム

が必用になります。

KNXからDALIの信号を出力するデバイスはKNX-DALIゲートウェイと呼びます。

設置するには場所を用意する必要があるの?

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KNXのデバイスは制御ボックスと呼ばれるボックスの中に収めます。ただし、KNXスイッチやセンサーなどは部屋の天井や壁面などに設置されます。

大きさは横600 x 縦500 x 深さ200m程度が基本ですが、プロジェクトで制御する機器の種類や数量が増えるほど制御ボックスの中に収めるデバイスも増えるので、サイズは大きくなります。

予算はいくらぐらい?

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KNXやDALIの制御を採用する場合は下記のようなコストが必用になります。

  • 制御デバイス費用
  • 制御ボックス費用>/li>
  • プログラム作成費用
  • 現場設定費
  • 移動宿泊費

なので、それなりに予算は必用です。

予算はお客様が何をしたいか?何をしなければならないか?などでも変わってきます。

また、予算が限られているのであれば、どの予算でどこまでできるのかなども、提案の方法はあります。

ということで、一番多くの方が興味ある予算部分については、せひ、下記の問い合わせフォームよりご連絡ください。

まとめ

以上、弊社にご相談いただいた照明設計の方へ解説・提案させていただいた内容を一部修正してご紹介させていただきました。

これ以外でも気になることや、知りたいことなどありましたら、気軽にご相談ください。

ビジネスになるならないに関わらず、気軽にご連絡ください。

スマートライト株式会社 中畑隆拓

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