スマートライト株式会社にて販売しておりますDALI初心者学習キットは、DALI制御を実際に体験していただけるものです。
このページはDALI初心者学習キット説明書「12.シーンの設定」です。
前の作業はこちら ⇒ DALI初心者学習キット説明書 11.クイックテストで色を確認
キットの内容はこちら ⇒ DALI初心者学習キット説明書 2.キットの内容
参考 ⇒ DALI初心者学習キットの接続&学習レポート No.2 アドレッシング
シーンの設定をする
シーンの設定によってどのシーンがどの明るさで点灯するかを設定できます。
明るさは点灯の割合を0〜100%で決められます。
マスターコンフィグレーターの左側エリアのLED(A0)を選び、右側エリアのBasic configurationのボックス内のSet Sceneの「Scene0」のボックスにチェックを入れて、明るさの%を入力します。
ここでは100とします。
続いて「Scene1」にチェックを入れて50を入力、「Scene2」にチェックを入れて10を入力、「Scene3」にチェックを入れて0を入力。
「Save」で設定を保存します。
続いてLED(A1)(A2)(A3)の設定をしましょう。
これで色の明るさの設定がそれぞれのLEDに書き込まれました。
(50%は保存後に51%になってしまいます)
シーンの点灯を確認する
マスターコンフィグレーターの上のメニューの「Tools」をクリックして「Command Administrator」を選択するとCommand Administratorの別窓が開きます。
ここでOperating areaを「all」にして、Definition内に2つあるドロップダウンリストの下のリストの▼をクリックし、その中から「GO TO SCENE 0」を選び、下にある「Send Command」をクリックします。
すると白色が100%で点灯されます。
シーン0は100%の明るさなので「「ALL(全部のLED→白)をシーン0(100%)で点灯」というコマンドを送ったことになります。
同じようにしてシーン1(「GO TO SCENE 1」にして「Send command」)
では51%の点灯。
シーン2(「GO TO SCENE 2」にして「Send command」)
では10%の点灯となることを確認しましょう。
シーン3(「GO TO SCENE 3」にして「Send command」)では
0%で設定しているので、ライトは点灯されません。
最後はOFFのコマンドを送って別窓を閉じます。
シーンは設定したい明るさの数値を設定できます。
SCENE15まで作ることができます。
これでシーンの設定ができました。
設定は忘れずに保存しましょう。
⇒ 設定の保存
DALIスイッチのシーンボタンで操作する
DALI初心者学習キットにセットされているDALIスイッチには4つのシーンボタンがあります。
このスイッチのSCENE1ボタンはマスターコンフィグレーターで設定したSCENE0(今回の設定では100%)、SCENE2ボタンはSCENE1(51%)、 SCENE3ボタンはSCENE2(10%)、SCENE4ボタンはSCENE3(0%)として、操作ができます。
DALIスイッチの操作でも、マスターコンフィグレーターのCommand Administratorで点灯させるのと同様に、OFFにしない限り前のコマンドのが有効になっているので、前にコマンドを送ったLEDに対してシーン操作の指示が送られます。
グループの設定をした後に操作してみると分かります。
例えば、GROUP1(赤)ボタンとSCENE1(100%)ボタンで
赤色100%が点灯した後、そのままGROUP2(緑)ボタンとSCENE1(100%)ボタンで
緑が点灯されるのではなく、赤100%+緑100%の黄100%が点灯されます。
そのままSCENE3(10%)ボタンを押すと
黄色が10%にはなるのではなく、赤100%+緑がSCENE2の10%の色になります。
そのままSCENE4(0%)ボタンを押すと
赤100%+緑SCENE4の0%となり、赤100%が点灯されます。
ここで緑色を点灯させたい場合は赤をオフにする必要があります。
オフのコマンドを送らない限り、前のに送ったコマンドは有効なまま、最後に点灯させたグループに対してだけシーンが設定されるということです。
次はDALI初心者学習キット説明書 13.グループの設定です。
【動画】シーンの設定
この記事の内容は動画でも見ることができます ⇒ DALI初心者キット説明書 12.シーンの設定|DALI KNX EnOcean照明制御チャンネル