2021/12/2にオンラインで開催された「enebular developer meetup
」にて、「enebularでNode-RED,KNXを通してBACnet RoomControlSimulatorの値を取得する方法」について発表しました。
BACnetをご存知ですか?
BACnetは、インテリジェントビル用ネットワークのための通信プロトコル規格である。ASHRAE、ANSI、ISOでの標準規格とされている。Building Automation and Control Networking protocol の略。空調、照明、アクセス制御、火気検出などの総合的制御に使われる。
BACnetとは簡単にいうと、大規模なビルの設備制御に使われる国際規格化されたオープンな通信プロトコルのこと。
KNXとは?
KNXは本部 ブラッセル/ベルギーのヨーロッパで生まれたホーム&ビル・オートメーション用プロトコルです。
BACnetが上位、KNXはその下にいる感じ
ヨーロッパのオフィスビルや商業施設などでは、BACnetが上位、KNXはフィールドプロトコルとしてその下で使われるケースが多いです。
enebularとBACnetを絡めることで建築設備業界の方々にも興味をもってもらいたい
今回の発表でenebularとBACnetについて触れたのは、BACnetをからめることでゼネコン・サブコンなど、建築設備業界の方々興味を惹きたいと思ったからです。
BACnetからのデータをenebularで取得
今回やることは、BACnet Room Control Simulatorからのデータをenebularに送るというシンプルなもの。
BACnetにはIPとMS/TPがある
BACnet IPであれば、Node-REDでもBACnetのライブラリがあるので扱いは簡単なのですが、信号線のタイプのBACnet MS/TPの場合にはそうもいきません。
INTESIS BACnet IP & MS/TP Client to KNX TP Gateway
今回は「INTESIS BACnet IP & MS/TP Client to KNX TP Gateway」を使い、BACnet IPもMS/TPもどちらの場合であってもBACnetとつながる方法でご紹介しました。
INTESIS BACnet IP & MS/TP Client to KNX TP Gateway 検証その1
データ連携イメージ
デバイス接続イメージ
KNXを入れる意味
KNXを入れる意味は、BACnetに比べてKNXの方がコストや取り扱いにおいて手軽に扱えるということ。
KNX対応機器を発売しいるメーカーは世界中で500社以上なので、なにかやりたいとおもったことに使えるKNXのデバイスの選択肢がとても多いこと。
なによりも、私(中畑)自身がKNXの知見があるので、やりたいことを実現するデバイスや方法がっ見つけやすいこと。
以上がKNXのを入れる意味です。
まとめ
以上、enebularとBACnetを連携させる方法についてご紹介しました。
BACnetは建築・設備業界で普及している国際基準の設備制御プロトコルであり、KNXとBACnetは相性がよく、お互いの弱いところをカバーすることができます。
また、enebluarとKNX、BACnetを組み合わせることで、より幅位広い顧客やアプリケーションにガチビジネス提案ができますので、ぜひ、IoTと設備制御を組み合わせて使う場合は、気軽にご相談いただけると幸いです。