↑ こちらの動画だとエアコンのリモコン画面が見にくいので、
↓ こちらの動画を撮りました。
弊社の事務所には東芝製の天井埋込型のエアコンが設置されております。
このエアコンをKNXで制御することができないかと思ったのですが、残念ながら室内機も室外機も型番をチェックすることができません。
で、リモコンをみたところ「RBC-AMT21」と書いてあり、これだけが唯一わかる仕様です。
RBC-AMT21 | 製品情報検索 | 東芝キヤリア株式会社
この東芝製エアコンのKNXインターフェースについて、HMS(INTESIS)の担当の方に相談したところ、INKNXTOS001R000という製品で使えるかもしれないということで、検証機を貸していただきました。
INTESIS 東芝ビルトイン業務用エアコンKNXインターフェース INKNXTOS001R000
こちらがINTESIS社の東芝ビルトイン業務用エアコンKNXインターフェースINKNXTOS001R000です。
室内機からリモコンに接続されている信号線をこのインターフェースに並列で接続、KNX信号線をつなぐことでKNXから制御することができます。
また、インターフェースには4つの接点入力があり、KNXのグループオブジェクトとして利用することができます。
たとえば、このインターフェースに接点だけおくるボタンを用意すれば、照明、空調、電動カーテンなどを外出・帰宅時のシーン設定をワンボタンで呼び出すようなこともできます。
ETSで検証(デバイス/グループオブジェクト)
Toshiba VRF and Digital systems to KNX Interface with Binary Inputs
まずはプロダクトファイルをIntesis社のサイトからダウンロード。
このデバイスのデフォルト状態のグループオブジェクトを確認したところ、名前欄と説明欄で機能が、オブジェクト機能欄でどんなデータをおくればよいかがわかります。
INTESIS社のプロダクトファイルはすごく親切ですね。初見でほぼやりたいことができそうです。
グループオブジェクトを確認すると、
Control_On/Off : 主電源On/Off
Control_Mode : 自動、暖房、冷房、送風、ドライの切り替え
Control_Fan_Speed : ファンレベルの切り替え
Control_Vanes : 風向きの切り替え
Control_Setpoint Temp : 設定温度の変更
また、それぞれに対してStatusのグループオブジェクトが用意されています。
ETSで検証(デバイス/パラメータ)
デバイスパラメータにもいろいろありますが、とくにここをいじらなくても、普段リモコンでしているような操作をKNXで行うことはできそうです。
グループアドレスの作成
グループアドレスはこのように設定しました。
検証
ETSの診断モードからControlのグループアドレスに対して上記「オブジェクト機能」に記載されているデータを送信したところ、無事にKNXから東芝の空調機を操作することができ、同時に空調機の状態(Status)も取得することができました。
まとめ
私は照明が専門なので空調はハードルが高かったのですが、照明と空調は同時に制御してほしいという要望が多く、今回の検証でうまく動かすことができ、今後の案件にもこの製品は採用できそうです。